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この前、日テレで「カルピスを創った日本人」という番組をやっていました。
Calpis社の創業者、三島海雲(1878-1974)の話です。
浄土真宗の寺の出身だった三島海雲は、仏教大学を出た後、中国へ渡り起業します。
その後モンゴルに渡った際、体調を崩したのですが、「酸乳」という現地の乳酸飲料によって命拾いし、それ以降、乳酸飲料の開発に没頭するのです。
番組の説明によると、「カルピス」というネーミングは、「カルシウム」とサンスクリット語「サルピス」(熟酥)の合成語らしい。
この命名にあたっては、当時の仏教学者・渡辺海旭(1872-1933)に相談をし、さらに音楽家の山田耕筰(1886-1965)が言いやすい語感に定めたそうですから、かなりの入れ込みようです。(Calpis社のサイトにも同様の説明あり)
でも「サルピス」なんていうサンスクリット語が本当にあるのか気になったので、アプテ辞書(The Practical Sanskrit-English Dictionary)で調べてみました。
すぐに見つかりました。 (^^;)
sarpis (n.) [s.rp-isi]
Clarified butter; (for the difference between gh.rta and sarpis see aajya )
モニエル辞書(Sir Monier, Sanskrit-English Dictionary)でも、同様の説明が載っています:
sarpis (n.)
Clarified butter; (i.e. melted butter with the scum cleared off, commonly called 'ghee', eiher fluid or solidified)
モニエルによれば、インド料理に不可欠のいわゆるギー油とサルピスは、同一らしい。
アプテも、「グリッタ」(gh,rta)や「アージュヤ」(aajya)という類義語を並べながらも、サルピスが「油」であることには変わりがないようです。
余談ですが、サルピス(sarpis)の語源であるサルプ(sarp)は、「蛇」という意味。
もともと語根 s.rp (スリプ)が「這う、こそこそ動く」という意味なので、派生語のサルプが「這うもの=蛇」という意味になるのは、わかります。
でもどうして油(熟酥)にまで派生するのか、よくわかりません。油をこぼしたとき地面を這うような様子からでしょうか。ひょっとして、蛇の好物?
ちなみに、類義語の「グリッタ」(gh.rta)は、語根 gh.r (塗らす、撒き散らす)の派生語。「アージュヤ」は a;nj (油を塗り込める)の派生語です。
まあ、そういうことで「サルピス=熟酥」は、「酸乳」と直接的な関係はないようです。
カルピスは乳酸飲料であって、油ではないですから。
――そんなことよりも、仏教者によってサンスクリット語でネーミングされたことの方が、重要なんですよね。
それにしても、現地のモンゴル人たちが飲んでいた「酸乳」とは何だったんでしょう。
これに関連して、カルピス社では創業80周年を記念して、1996年と1997年に、内蒙古で数回に渡る視察と現地調査を行なっています。
そのときの調査では、カルピス酸乳のルーツというべき酸乳には出会えなかったそうです。
でも「チゲー」と呼ばれる馬乳酒から、一部カルピス酸乳の製造に使われているものと同じ種類の乳酸菌が、検出されたといわれます( http://homepage3.nifty.com/itako/mon_jiten102.html)。
「馬乳」というのが、いかにもモンゴルらしいですね。(^ー^)
チベットのお酒チャンも、白く濁っていて、やはり酸味がありますが、麦などの穀物を発酵させて作るお酒であって、乳製品ではありません。
もしかしてチベットの遊牧民の間でも、同様の乳製品が作られているのかもしれません。
番組の中で、三島海雲は関東大震災直後に、被災者に元気をつけてもらおうと、会社に在庫していたカルピスをすべて被災者に配ったそうです。
利益というものをあまり優先しないことから、彼は商人には向いてなかったようですが、しかしこれこそ本当の仏教徒だった証しではないでしょうか。
昔は、日本にもこういう素晴らしいお坊さんが、いらっしゃったんですね。
(その後、市川 覚峯氏のコラム「創業者から何を学ぶか」を偶然見つけたのですが、海雲の仏教的な人生観がよくわかります。また Wikipedia にも、彼の菩薩道の精神が明記されています)
カルピス酸乳のルーツではないにしろ、モンゴル語で酸乳のことを「アイラグ」と言うそうです。
都内に数店あるモンゴル料理店で、普通に注文できるとか。
海雲に思いを馳せて、いつか飲んでみたいです。
褐色の恋人、スジャーター♪ ヽ(´▽`)/
ちなみに「褐色」というのは、インド人の肌の色ではなくて
もちろん、パッケージの色ですよね!
信濃町は、神宮球場に行くときよく利用しました。
街路樹とかも、キレイですよね。
スジャータは有名ですね。
昔は、粉態ではなかったでしょうね。
信濃町は、明治記念館・外苑、、、と散歩に恵まれてますね。今は、某学会に占有されてますが、、、、(笑)
> fisheyes さん
お久しぶりです!
海雲とは、意外なご縁があったのですね。
信濃町だったのですか。
> カルピスはママの味〜♪です。
カルピスといえば、小学生の夏休みを思い出します。(´▽`)
ママの味は、ミルキィのような・・・
昔のカルピスのデザインも、好きです。
子供心に、少し不気味だったんですが・・・。
人種差別とかの理由で、なくなってしまいましたね。
恵比寿駅に大きな看板があって、夜でも光っていて
それがとても風情があったんですけどね。
(画像を発見♪: calpis.jpg )
> 緋彌華さん
そうですね。わたしも「カルピス」がサンスクリット語起源
だったなんて、知りませんでした。
でも意外とサンスクリット語は、日本語の中に
入っていますね。
旦那(だんな;ダーナ)とか、達磨(だるま;ダルマ)とか、禅(ぜん;ディヤーナ)とか。
仏教語が、圧倒的に多いですけど。
でも旦那は、「ウチのだんなは…」などと日常的に使いますね。
それから、「スジャータ」という商品も
サンスクリット語ですね。インドの女性の名前です。 (^ー^)
カルピスの言葉の一部が
サンスクリット語から来ているなんて
とても驚きました。
私はサンスクリット語はほとんど知らないのですが
それでも、日本の日常的の中に
サンスクリット語の響きが入っているなんて
なんだか嬉しくなってしまいました♪
お久し振りです・・・・
三島邸は信濃町にあり、ご近所だったので、20年も昔ですが、よく行きました。カルピス、、、いいですね。
パイナップルカルピスとかグレープカルピスとかありますが、オリジナルがなんといっても一番好きです。
カルピスはママの味〜♪です。